月刊ガンジー5月号

主にアンレールドとサーモンランについて書く思考録。

なぜSalmon Run Recordsは失敗したバイトを認めるか

Salmon Run Recordsは失敗したバイトを記録として認めている。たとえば、シェケナダムの「総合赤イクラ10074個」は時間切れで失敗したバイトの記録である。

ちなみに、失敗が許容されているのは赤イクラの記録だけではない。以下は2019年10月にTwitter上でかわされた会話である。(なお、私がSalmon Run Recordsの管理を引き継いだのは2020年3月26日であり、このときは管理に関わっていなかった)

 満潮ラッシュで全滅したバイトが記録として認められたのだという。割とびっくりな話である。(全滅した動画のツイートは見つけられなかった)

 なぜ失敗してもいいか

さて、ではなぜ失敗してもいいのだろうか。

いや、そもそも「失敗したバイトを記録として認める」という決定を初めて下したのは私ではない。だから「なぜ失敗してもいいことにしたか」という理由を私から直接語ることはできないが、それを推測することはできる。

まずは「クリアすべき」派の意見を想像してみよう。おそらくこんなところではないだろうか。(以下は全部私の想像である)

ゲームというのはクリアが大前提だろう。クリアして始めて記録かどうかという話になるのであって、失敗したのに記録というのはおかしい。たとえばあなたは、サーモンランになじみのない人に対して『これが鮭勢の記録です』と言って失敗しているバイトを紹介することに違和感はないのか? ……ない? 自分を騙しているのでは?

そして 「失敗してもいい」派の意見は、たぶんこんなところだろう。

乱獲というのは、特定のスコアを極限まで伸ばすことを目的として遊ぶ「スコアアタック」だ。たとえば赤乱獲なら、赤イクラを極限まで伸ばすことだけが目標であるべきだ。クリアを目標に含めるのは中途半端な遊び方であり、理論値の追求に対する妥協に他ならない。あなたはそれでもよいのか?

なんだか無駄に煽り合うような書き方をしてしまったが、たぶんそれぞれの派閥の意見と大きく乖離してはいないはずだ。

私からすると、どちらの意見にもうなずけるところがある。「失敗したバイトで記録ってなんか違わないか」というのはわかるし、「クリアを目的に含めるのは理論値の追及に対する妥協」というのもよくわかる。どちらの気持ちもわかるだけに、どちらの派閥にもつきがたい。

失敗したバイトを記録として初めて認めた人(Marty? Sameet?)は、「失敗してもいい」派の感覚に近かった……おそらく、そういうことではないかと思う。

なお、現在Salmon Run Recordsを管理しているのは私だが、「失敗してもいい」という基準を変更することはいまのところ考えていない。基準を変更すると、これまで登録してきた記録のうちいくつか、とりわけフレンド4人で取り組まれた赤乱獲の記録の多くが消失してしまうからである。もし手を入れるとすれば「クリア不要赤乱獲」「要クリア赤乱獲」のカテゴリ分けになるかと思う。(自分で言うのもなんだが私は責任感がないので、なるべくSalmon Run Recordsに関して重大な決定をして責任を負うようなことをしたくない、という事情もある)

終わりに

満潮ラッシュで残り3秒で味方3落ち。全滅の恐れがあるが、自分が持っている1個を入れれば90納品だ! そういう状況で迷わず行動できるように、自分がどういうスタンスで遊ぶかは決めておいたほうがよいかもしれない。

追記:2月12日19時30分

知人にMartyの過去のツイートを教えてもらった(ご教示に感謝します)。2018年10月のリプライで、「記録を更新したが、失敗してしまった……これはOKですか?」というような内容の質問に答えたものらしい。

 私は英語に自信がないのでうかつに翻訳することは控えたいが、「僕は最高記録が知りたいから、それがたとえ失敗していてもかまわない」といった内容と思われる。