Unrailed! キャラコンの話
Unrailed! のキャラコン(キャラクターコントロール)についての話題を取り上げる。仕様の説明、テクニックの紹介、トラブルの解決方法など。
目次
移動
移動速度
草原におけるプレイヤーの移動速度を以下の表に示す。
ダッシュの有無 | 移動速度(m/s) | |
---|---|---|
実測値 | 理論値 | |
なし | 5.094 | 5.100 |
あり | 6.378 | 6.420 |
※理論値は個人的に立てた仮説(後述)に基づいて計算した値。
表を見ると、ダッシュによって移動速度が約25%増加することがわかる。移動時間に換算すると20%減である。中衛や後衛の仕事の本質はキャラ+物資の移動であるため、移動速度アップがそのまま仕事効率アップに直結する。とにかく可能な限りダッシュを使用すべきである。
- ダッシュは最速で1秒1回のペースで使用可能である。
- ダッシュした直後に入力を止めても約2m進む。また、ダッシュした直後に反対側に入力を入れても1m以上は進んでしまう。したがって、ダッシュは2m以上直進したいときに使うのが効果的である。
- 静止した状態から最高速に達するまでには数フレームの時間を要する。しかしダッシュするとその瞬間に最高速に近い速度で動けるため、往復移動するときは向きを反転した直後にダッシュを入れると効果的である。
移動速度の計算方法に関する仮説
歩き速度
方向入力が入っているならば、キャラに加速度A(0.015m/F)が与えられる。キャラは与えられた加速度に基づいて速度Vを加減速させるが、V≦0.085m/Fである。
方向入力が入っていない(ニュートラル)ならば、キャラの速度Vは(0.015-N*0.0006)m/sずつ失われていく。Nは方向入力がニュートラルになってからの経過フレームである。おそらくこの減速量には下限がある(0.001?)。
ダッシュ
ダッシュした瞬間、キャラにダッシュ速度Vd(0.165m/F)が与えられる。これはキャラが持つ加速度Aや速度Vとは別個に計算される。ダッシュ速度Vdはダッシュした瞬間から3Fの間固定であり、その後0.015m/Fずつ失われていく。ダッシュした当時の向き+現在のダッシュ速度で計算される移動量がキャラの座標に足される。
列車の斜め抜け
列車にキャラが引っかかっているとき、ダッシュによって強引に通り抜けられることがある。エンジンによって道が塞がれる瞬間に通り抜けたり、縦横が列車と地形によって塞がっている地形を斜めに通り抜けたりできる。ちなみに、木はほかの障害物(鉄や黒岩)より当たり判定がわずかに小さいため斜め抜けしやすいようである。
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1417443100197154817/pu/vid/1280x720/DflOjmMtqoD2cOz-.mp4
ラグを利用した壁抜け
オンラインプレイにおいて、味方と重なるようにダッシュすることで同期ズレを起こし、本来不可能な壁抜けを行うことができる。
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1384284569461919747/pu/vid/1280x720/SxcxPGnUTUcSjv1U.mp4
物を拾う
自マス(いま自分のいるマス)や目の前のマスに物があるとき、「拾うボタン」を押すことで物を拾うことができる。以下、便宜上「拾うボタン」のことをAボタンと呼ぶことにする。
拾える範囲
上図は中央のマスにある物を拾えるキャラの立ち位置の範囲を塗りつぶした図である。この範囲の形状はキャラの向きごとに異なる。たとえば、左向き時に物を拾える範囲は、上向き時のそれを単に90°回転させたものとは明らかに異なる。
- 自マスに物があるとき、キャラの向きによらずそれを拾うことができる。というより、拾わされると言ったほうがよいかもしれない。
- 直観に反するが、キャラが斜めを向いているときのほうが縦横の拾い判定が広い。逆に、キャラが縦横を向いているときのほうが斜めの拾い判定が広い。
- キャラの背中側の物は決して拾えない。また、横方向の物もほぼ拾えない。この「背中・横側の物は拾えない」仕様を意識すると、拾いたくない物を拾わないようにするのが楽になる。
画像は左上を向いたキャラがダイナマイトを取り出す瞬間。「ぎりぎり鉄マスに入っておらず」「左上を向くことで線路がキャラの前ではなく横にある状況を作れているため」ダイナマイトを取り出すことができる。
拾うときの優先順位
マスごとの優先順位
自マスが優先である。もし自マスにも前のマスにも物があり、そのどちらも現在の立ち位置から拾えるならば、必ず自マスの物を拾おうとする。
物の種類ごとの優先順位
クラフトワゴンに乗っている線路>落ちている物>ワゴンに乗っている燃料やダイナマイト>動物の順に拾おうとする。
- ダイナマイトワゴンの周りに資材が敷き詰められている場合、ダイナマイトを取り出すことは不可能である。
- 資材が敷き詰めらている場所でスライムなどの動物を掴むこともまた不可能である。少なくとも空き地を1マスは用意しなければならない。
- クラフトワゴンに線路が載っているときにクラフトワゴンの周囲の物を確実に拾いたい場合、クラフトワゴンに背を向けてからAボタンを押すとよい。背中側の物は拾えないため、クラフトワゴンから線路を抜き取らずに済む。
物を置く
物を持っているときにAボタンを押すと、自分の半歩先(0.5m先)のマスに物を置くことができる。自マスの手前側に立っている場合は半歩先マスと自マスが一致する。自マスの奥側に立っている場合は半歩先マスと自マスが一致しない。
物を置く際のロジックは独特である。状況次第で、半歩先マスに物を置いたり、自マスの物と持ち替えたり、物が置けなくなったりする。
物が置けないケース
半歩先に物が置いてあり自マスが空き地
半歩先マスが空き地ではなく(=手持ちとは別種の物資が置いてあり)、自マスが空き地の場合、物が置けなくなる。
エンジンやワゴンの障害物判定がはみ出ているマス
エンジンやワゴンに隣接するマスには、空き地であるにもかかわらず物が置けなくなることがある。
原因はこういうことである。まず、すべてのエンジンおよびワゴンは半径約1mの円形の障害物判定を持っている。これは物を置けるかどうかのチェックに使われる判定である。キャラの半歩先の点がこの障害物判定上にあるとき、そこが空き地でないと見なされ、物が置けなくなってしまう。
対処法は二つ。
- エンジンやワゴンのほうを向いて体を押し付ける。半歩先の点が平地ではなくもはや列車上になるように位置と向きを調整すれば、壁に向かって物を置く場合と同様の挙動になるため、結果的に足元に物を置くことができる。
- 列車と平行に体を向けたまま物を置きたい場合、マス目の中央よりもやや列車から遠い側に立つ。障害物判定の半径は約1mであるため、中央よりもほんの少し離れるだけで物を置けるようになる。これは列車下の空間が1マスしかない場合でも可能である。
斜め置き
斜めを向いてAボタンを押せば、斜め方向に物を置くことができる。それは当然なのだが、特筆すべきは、縦横のマスがどちらも障害物で塞がれている場合でも斜めのマスが空き地ならそこに置けるということである。逆に斜めのマスの物を拾うこともできる。ただし斜め置きできる角度はかなりシビアであり、パッド操作では安定しない。
この斜め置き・斜め拾いには次のような使い方が考えられる。
- 未採掘の資源や列車のせいで移動経路が分断されている状況で物資を運搬する。
- ダイナマイトのポケット作成を採掘1マス分早める。なお、斜めマスの資材は拾っておく必要がある。
- 縦横が水だが斜めに木があるとき、斜めの木を掘ってその木を拾って橋を架ける。
ポケットを掘ったあとにツールを置く
ダイナマイト用のポケットを2マス以上掘ったあと方向入力を入れずにAボタンを押すと、その場にツールを落として足元+目の前の資材を拾うことができる。こうすると、最奥が空き地になる。
最奥を空き地にしておくと、ダイナマイトを設置したときにツールを持たずに済む。不必要にツールを下げずに済むということである。基本的にツールは右へ右へと使っていくものなので、左に動かすこと自体がロスになりやすい。
逆にダイナマイト設置後そのままツールを持って作業をしたい場合、むしろ最奥にツールを置いておきダイナマイトと交換で持つようにしたほうがよい。ツールと間違えてダイナマイトを持って帰ってしまったら一巻の終わりである。
線路を敷く
上図はキャラの立ち位置と線路が敷かれる方向の関係を示したもので、キャラの向きごとに分けて作成した。基本的にはキャラの向きに線路が伸びると思ってよい。平地で線路をまっすぐ伸ばすだけならかなり遠くから敷設可能である。
線路が曲がる問題
線路の先に物が置いてあるときは線路をまっすぐ伸ばせる立ち位置が狭められ、線路が曲がりやすくなる。このような状況で線路をまっすぐ伸ばすためには、線路のラインの中央に立つとよい。
線路が変形していると判定も変わる
先端の線路というのは基本的に縦向きか横向きのどちらかである。しかし線路の敷き直しが発生した場合、先端の線路が曲がっているということがありうる。このとき、線路は曲がった先のほうに伸びやすくなるので注意が必要である。
先端の線路が変形すると敷き判定の出方が変わる
— ガンジー (@pmjuji) 2021年6月21日
"from"ではなく"to"の方向に線路が伸びやすくなるので注意しよう
線路を敷き直すシーンで沼る原因のひとつ#Unrailedメモ pic.twitter.com/BMVjpl9eI5
線路が敷けないケース
資材が4個以上積んであるマスには線路が敷けない。また、置いてある物が1~3個であっても、物のぶっ飛び先がない場合は敷くことができない。1マス通路に敷く場合に注意。
線路が敷けない問題
— ガンジー (@pmjuji) 2021年6月20日
「線路を敷きたいマスに資材がおいてあり」「その資材を吹き飛ばせる場所(空き地or同種の資材があるマス)が経路距離4マス以内にない」場合、線路が敷けない! (そのマスに立てば交換することは可能)
1マス通路に敷くときに気を付けよう#Unrailedメモ pic.twitter.com/Oo2o9zNEca
駅の下のマスに線路が吸い取られるバグ
駅の2マス下(左側)に線路の敷き判定が出るバグがたまに発生する。その近辺に線路を置こう・敷こうとすると、線路がバグマスに1枚吸い取られてしまい、正常に操作できない。置けないのはまだいいが、敷けないのは大混乱を招くことがある。
対処法は二つ。
- バグマスは列車が動き出す前は生じない。よって、列車が動き出す前にさっさと敷く。
- バグマスから距離を取って、ぎりぎりの距離から線路を敷く。
落ちている1枚の線路に邪魔されないようにする
線路を敷いたとき、隣接するマスに線路が1枚転がっていると線路が勝手に接続されてしまう。この仕様のせいで線路が曲がってしまうのを避けるために使えるテクニックがある。
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1433837502540902406/pu/vid/1280x720/nnKZTQ85PxI85OfJ.mp4
線路を剥がす
先端線路のマスに立ってAボタンを押すことで、敷かれた線路を1枚剥がすことができる。手ぶらの場合は必ずしも先端に立たなくてもよく、拾い射程に準じた距離から線路を剥がすことができる。
物を持っている+線路先端マスの手前側に立っている場合、Aボタンを押すと、手持ちの物と入れ替えで線路を剥がす。
物を持っている+線路先端マスの奥側に立っている場合、Aボタンを押すと、まず物を奥のマスに置こうとする。しかしそこに物を置くことができないなら、やはり手持ちの物と入れ替えで線路を剥がす。
連続で線路を剥がす
線路を剥がすとき、Aボタンを押しっぱなしにしたまま移動することで連続で線路を剥がすことができる。
ちなみに、何もない場所でAボタンを押したまま線路先端マスに移動して線路を剥がし始めることもできる。また同様の操作によって、敷かれていない線路のスタックを拾うこともできる。(手ぶら限定)
ワゴン操作
ワゴン越しのワゴン操作
落ちている物を拾える範囲に比べると、ワゴンを操作できる範囲はずっと広い。ワゴン越しにワゴンを操作できるほどである。画像はワゴン越しにダイナマイトを取り出す様子。もちろん、ダイナマイトワゴン以外も操作可能である。
- 横方向のワゴン越し操作をしたい場合、単に真横を向いて体を押し付ければOKである。
- 縦方向のワゴン越し操作をしたい場合、斜め向きで体を押し付ける必要がある。
- ただしいずれにしても、手前側に搬入搬出可能なワゴンがある場合はそちらが優先される。
ワゴン越しの操作は縦方向よりも横方向のほうが楽である(斜めを向く必要がないため)。これは横蛇行に対する縦蛇行の優位点となる。
地形越しのワゴン操作
さらには地形越しにワゴンを操作することもできる。横方向の地形越し操作は斜めを向くことで可能である。縦方向は斜めを向いても不可能だが、上方向についてのみ、斜めを向きながらダッシュした瞬間にAボタンを押すことで地形越し操作が可能である。
ダイナマイトの取り出し
ダイナマイトをワゴンから取り出すときには、必ず次の二つの条件を満たす必要がある。
- 手ぶらである。
- 足元が空き地である。
手持ちの物をダイナマイトと交換することは不可能なので、必ず手ぶらでなければならない。また足元に物がある場合は必ずそちらから拾ってしまうため、ダイナマイトを取り出すときに立つマスは空き地でなければならない。
少し遠くにあるダイナマイトを取り出すテクニックとして「少し下がってワゴンに正対する」というものがある。1両隣のワゴンの前からでもダイナマイトに手が届く。列車にべったり張り付くのではなく、0.7mほど距離をとるのがコツである。
縦向きのワゴン操作
縦向きのワゴンは横向きのワゴンに比べて距離感が掴みにくく、操作ミスしやすい。キャラの足元を見て操作する意識を持つとよい。
★頭ではなく足元を見る
— ガンジー (@pmjuji) 2021年9月20日
人によると思うが、僕はキャラクターを操作するときに「頭」を見る。しかしキャラクターの座標の基準は「足元」である。このギャップのせいで縦向きのワゴンを思うように操作できないことがある。このような場合は足元を見るように意識したい。#Unrailedメモ pic.twitter.com/DGUEyI1fW8
掘り
掘りを速めるためのテクニック
ただ前に歩きながら掘るのでは、掘り終わってから次のマスに移動するまでの間に掘り判定が出ない時間が生まれてしまうため、掘りが若干遅くなる。そのロスを減らすためのテクニックがいくつか存在する。
ダッシュ掘り
掘りが終わった瞬間にダッシュする。
振り向き掘り
掘りが終わった瞬間に向きを変える。
2面掘り
採掘対象の資源が横に2個並んでいるとき、その真ん中よりに立って掘ることで、立ち止まったまま2個の資源を連続で掘ることができる。掘るのが速いだけでなくキャラの操作が不要である点、すなわちピンの操作や盤面把握に脳のリソースを割ける点が大きなメリットである。
3面掘り
採掘対象の資源が横に3個並んでいるとき、やはり真ん中のわずかに手前側に下がった位置に立つことで、3個の資源を連続で掘ることができる。ぴったり張り付くとうまくいかない。立ち位置がシビアであり、実用性は低い。