月刊ガンジー5月号

主にアンレールドとサーモンランについて書く思考録。

Unrailed! タンクワゴンと列車の炎上についての検証

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Unrailed! のタンクワゴン周りについて検証したのでその結果をまとめる。検証に使用したゲームのバージョンはSteam版のVer.2.0-b35c0f4e2(アップデート日時:2021年5月5日)。

水の消費量

列車は1秒間に1Lの水を消費する。というか、列車が1秒間に消費する水の量をこの記事では1Lと定義することにする。

タンク容量

列車はもともと30Lのタンク容量を持っている。そこに、列車が持つすべてのタンクワゴンの容量が加算される。タンクワゴンの容量はLv×30Lで計算され、たとえばLv1なら30Lである。したがって、Lv1のタンクワゴンを1両だけ持つ列車のタンク容量は30+30=60Lであり、これはゲームが始まってから(あるいは前回の給水から)60秒経過するとエンジンが出火することを意味する。

一番最初(0m)の駅のみ、列車が動き出すまでの間はタンク水量が減らない。2駅目以降はゲームが始まった瞬間から水量が減り始める。

給水

エンジンまたはいずれかのタンクワゴンにバケツで水をかけると、タンクに給水できる。給水すると、給水した時点のタンク水量によらず、タンク水量は満タンになる。

  • バケツに水を溜めるのにかかる時間は1秒である。
  • 列車に給水可能になるのはタンク水量が25L減ってからである。

出火

タンク水量がゼロになると出火し、エンジンとすべてのタンクワゴンが燃え始める。なお、列車が燃えること自体はゲームオーバーの条件とはまったく関係ない(何秒燃えてもよい)。

爆発

雪バイオームと地獄バイオームでは、エンジンが出火する瞬間に爆発が起こる。爆発範囲はエンジンの周囲約2マス強であり、この爆発はダイナマイト同様にプレイヤーやMOBを破壊し、また木や鉄を採掘する。

消火

燃えているエンジンまたはいずれかのタンクワゴンにバケツで水をかけると、エンジンとすべてのタンクワゴンを消火できる。また、タンクワゴン以外の燃えているワゴンにバケツで水をかけると、そのワゴンだけを消火できる。

駅に到着すると、次のステージでは列車がすべて消火された状態になる。

延焼

燃えているエンジンやワゴンは、隣のワゴンに熱を加えて延焼を引き起こそうとする。延焼にかかる時間は15秒である。ただし、前後両方のワゴン(エンジン)が燃えている場合は延焼が7.5秒に早まる。やや特殊な例だが、前のワゴンが5秒燃えたあと消火され、そのあと後ろのワゴンが燃え始めた場合、10秒後に中央のワゴンが延焼する。ようするに、前後からの熱を合計15秒分受けると延焼が起こる。

ただし、タンクワゴン以外のワゴンからタンクワゴンやエンジンに延焼することはない

延焼に対する耐久値

タンクワゴン以外のワゴンの延焼に対する耐久値は「そのワゴンに延焼したあとでそのワゴンが消火される」ことでしか回復しない。たとえば、列車がエンジン、クラフトワゴン、貨物ワゴン、タンクワゴンの順で構成されている場合を考える。エンジンが出火してから14秒後に消火が行われた場合、クラフトワゴンや貨物ワゴンへの延焼は起こらない。しかし再びエンジンが出火してしまった場合、1秒後に延焼が起こる。

ワゴンが燃えると

ワゴンが燃えてしまうと、そのワゴンは使えなくなる。具体的には、ワゴンに対する物の出し入れができなくなる他、ほとんどのワゴンはその機能を停止する。

  • 貨物ワゴンが燃えている間、クラフトワゴンが燃えていなくてもクラフトできなくなる。
  • ダイナマイトワゴンが出火する瞬間、ダイナマイトの完成品がセットされている場合、ダイナマイトがその場で即爆発する。ダイナマイトが作成中の場合、カウントがそこで一時停止する(リセットはされない)。
  • ゴーストワゴンは燃えても機能を停止しない。
  • スーパーチャージワゴンは燃えても機能を停止しない。にもかかわらず、鉄も消費されない。つまり、エンジン、スーパーチャージワゴン、タンクワゴンの順に列車を構成し、スーパーチャージワゴンを燃やしてからそれ以外を消火してスーパーチャージワゴンだけが燃えている状態を維持すれば、延焼を起こさずに、そして鉄を消費しないままスーパーチャージワゴンの恩恵を受け続けることができる。
  • 対戦におけるキャノンワゴンは燃えても機能を停止しない。

スーパーチャージワゴンがタンクワゴンに与える影響

スーパーチャージワゴンの効果がタンクワゴンに及んでいる場合、もちろんタンクワゴンのレベルが1上がる。タンクワゴンのレベルが1上がるということは、列車のタンク容量が30L増えるということである。タンク容量が変化するタイミングは、スーパーチャージワゴンの燃料である鉄が「なくなった瞬間」と「ゼロからセットされた瞬間」である。

鉄がゼロからセットされた瞬間

この瞬間にタンク容量が30L増える。単に最大値が増えるだけでなく、水量自体も30L回復する。さらに、エンジン・タンクワゴンが出火している場合、エンジン・タンクワゴンの消火もできる

鉄がなくなった瞬間

この瞬間にタンク容量が30L減る。こちらも、単に最大値が減るだけでなく、水量自体も30L消失する。この消失によってタンク水量がゼロになった場合(すなわち、タンク水量が30L未満のときにタンクワゴンを強化していたスーパーチャージワゴンの燃料が切れた場合)、即出火する。ただし、この出火では炎上エフェクトが出ない・雪バイオームや地獄バイオームなのに爆発が起こらないという仕様がある。しかし内部的には出火しているため、隣のワゴンへの延焼は容赦なく起こる。

この特殊な出火を再現したければ、次のようにすればよい。

  1. サンドボックスモードで、Lv1タンクワゴンを1両だけ付け、その隣にスーパーチャージワゴンを置く。雨の影響を避けるため、砂漠バイオームなどでプレイするとよい。
  2. マップ生成が終わったら、スーパーチャージワゴンから2個の鉄を取り除く
  3. 列車が動き始める。(90L/90L)
  4. 列車が動き始めてから20秒後にスーパーチャージワゴンの燃料が切れる。(40L/60L)
  5. 列車が動き始めてから40秒後に2個の鉄をスーパーチャージワゴンにセットする。(50L/90L)
  6. 列車が動き始めてから80秒後にスーパーチャージワゴンの燃料が切れる。(-20L/60L)

平原バイオームでは雨が降ることがある。雨のタイミングはシード値とは無関係に決定されるようで、同じシード値でプレイしても雨が降ったり降らなかったりする。雨はバケツの水を7.5秒で溜め、燃えている列車を4秒で消火し、タンク水量を20秒で(この秒数はおそらくタンク容量によらない)ゼロから満タンまで回復させる。降雨時間はおそらく固定で約50秒間である。

その他

設定→アクセシビリティ→色覚障害モードをONにすると、エンジン部分にタンク水量のゲージが表示される。もちろんONにしたほうが得である。これをONにすれば、タンクワゴンがゴースト化している場合に水量が分かりにくい問題も解決される。