Unrailed! ボット(BOT)の仕様
Unrailed! のボット(BOT)についての知識をまとめる。ちなみに筆者は検証以外でボットと遊ぶことがあまりないので、記事中の戦略的な部分はかなりエアプな状態で書いている。随時更新したい。
目次
ピンを差す
ボットに特定の場所・経路で作業をしてほしい場合、マップにピンを差すとよい。パッド操作の場合は右スティック押し込みによって、キーボード操作の場合はQキーまたはマウスクリックによってマップにピンを差すことができる。ピンは一度に最大4個まで差すことができ、複数のピンを差した場合はピンとピンが白線で結ばれ経路を形成する。
経路を確認する
ピンを差すと、ボットは敷いてある線路の先端からピンの差してある場所までの経路を計算する。基本的には最短の経路を選択するが、橋や採掘の必要量が多い場合には遠回りをしようとする場合もある。ボットが考えている経路を確認するためには、絵文字メニューを開くとよい。
パッド操作の場合の注意点
- マップにピンを出すと、スティックの操作をピンに取られてしまってキャラクターを動かせなくなる。これによる時間のロスを抑えるために、ピンは採掘の最中に差すようにするとよい。その際、立ち止った状態で幅2マスを採掘する2面掘りを活用したい。
- キャラクターがリスポーンしている間はピンを差せなくなる。
なお、マウス操作の場合はどちらの問題も生じないので、この点ではマウス操作のほうが完全に有利である。
絵文字による指示
木を切る
斧以外の物を持っている場合、それを最短の空き地に置く。そして斧を拾い、木を切る。ゲームが始まった瞬間はデフォルトでこの指示が出ている。
一度もピンが差されていない場合、敷いてある線路の先端から右に6マスの木を切る。その6マスがすでに切られているなら、その6マスに近い木を順に切る。
ピンが差されており、ピンで示された経路がまだ確保できていない場合、その経路を確保するために木を切る。ピンで示された経路がすでに確保できている場合、経路に近い木を切る。
ボットは経路を確保するために基本的に2マス幅で開拓を行う。前を掘り、横を掘り、一歩進む、前を掘り、横を掘り、一歩進む……を繰り返す。一応、1マス幅で掘ってもらうことも可能である。1マス幅で掘ってほしい場合、複数のピンを逆向きに差すとよい。画像は右下から左上に向かってピンを差したときのボットの開拓例である。
列車にミルクワゴンが追加されておりミルクが2本以上溜まっている場合(?)、ミルクを飲もうとする。ミルクを飲もうとしたときにミルクワゴンにアクセスできない状態だと の絵文字を出して活動を停止する。しばらくすると(?)、ミルクを飲むのを諦めてふつうに掘り始める。ミルクワゴン関係の挙動はよくわかっていない。
評価
ダイナマイトワゴン入手後は使用頻度が落ちるが、「ダイナマイトのポケットを掘らせる」「ダイナマイト爆破後の残りカスの整地」「後ろにある斧を前に持ってこさせる」などの使い道がある。
鉄を採掘する
つるはしを持って鉄を採掘する。「木を切る」の鉄バージョンであるため説明を省略。
線路を敷く
差されたピンをもとにボットが考えた経路どおりに線路を敷設する。また、貨物ワゴンへの積み込みも行う。
線路猶予*1が6枚未満だと敷設を優先する。線路猶予が6枚以上ある場合、近くに資材があればそれを貨物ワゴンに搬入し、近くに線路が置いてあればそれを敷設する。搬入後に貨物ワゴンが満載になった場合、クラフトワゴンから線路を取って敷設する。
以上の仕様から、線路猶予が6枚以上のときにも線路の敷設に集中してほしい場合は「線路先端周りの資材を片付け、その近くに線路をストックしておく」とよい。
ピンが差されていない場合、貨物ワゴンが満載になるまで資材を搬入し、クラフトワゴンから線路を取ったあと停止する。しかし、線路猶予が2枚以下になるととりあえず線路を右に伸ばす。
ボットは資材を持っているときに線路指示を受けると、線路猶予が6枚以下であっても搬入を優先する。線路指示を出しているのに線路を敷いてくれないときの原因のひとつである。いち早く線路を敷いてもらうためには水指示や採掘指示を出して資材を置いてもらい、再び線路指示を出しなおすとよい。
評価
平地でピンを1個差したときに線路の敷き方が汚くなるというのは、たとえば次の画像のような状態のことである。
これを避けるための方法はふたつある。ひとつは、2個以上のピンを差して直線の経路を指定してやる方法である。
もうひとつは、ピン差しを2度に分け、常にボットが考える経路が直線になるようにピンを差していく方法である。これなら経路が1通りしかないため、ボットはまっすぐに線路を敷く。
「経路が1通りしかないような場所にピンを差せば線路を綺麗に敷いてくれる」ことを利用すれば、1個のピン差しを2度行うだけで次のような蛇行が可能である。
たまに、明らかに直線で敷けばよいのに曲げて敷くことある。原因は不明。
橋を置く
そのバイオームで橋を掛けられる資材を拾ったあと、ピンから計算された経路に水地がある場合はそこに橋をかける。経路に橋が必要ない場合は活動を停止する。
解説
また、ボットに橋用の資材を持たせるor橋用の資材の場所まで移動させる指示としても使うことができる。たとえば草原において鉄ではなく木を搬入してほしいとき、橋指示を出して木を持たせてから搬入指示に切り替えるとよい。
ダイナマイトを置く
鉄が補充されていないダイナマイトワゴンがある場合、鉄を1個拾って補充しに行く。鉄が補充されていないダイナマイトワゴンがなくダイナマイトの完成品がある場合、それを取り出して設置する。設置場所については、資材が多く取れるような場所を勝手に選ぶ(ピンを無視する)。設置場所は絵文字を出した瞬間に決定される。鉄を補充すべきダイナマイトワゴンがなくダイナマイトの完成品もない場合、活動を停止する。
評価
ピン指示を無視するため、ボットにダイナマイトを置かせるのは安定しない。一応、開幕でプレイヤーがポケットを掘ったあとなど、近場に資材がたくさん取れる場所が明らかに一箇所しかない場合はダイナマイトを置かせてみてもよい。
水を汲む
バケツ以外の物を持っている場合、それを最短の空き地に置く。バケツを拾い、水が汲まれていなければ近くの水地から水を汲む。列車が給水可能であれば給水し、再び水を汲む。水が汲まれており、列車が給水不可能(前回給水からの経過時間が25秒未満)の場合、敷いてある線路の先端の近くにバケツを置いて活動を停止する。
また、宇宙と火星ではバケツを持ってプレイヤーに寄り添う。
評価
ワゴンに積み込む
すべてのワゴンを対象に資材の搬入を行う。また、クラフトワゴンが満載になったらできあがった線路を下ろして敷いてある線路の先端付近まで持っていく。ダイナマイトが取り出されれば鉄を補充するし、燃料が満載ではないワゴンがあれば燃料を補充する。
詳細
資材か線路以外の物を持っている場合、それを最短の空き地に置く。画面内で自分にとって最短の資材を拾いに行く。最短の資材の種類(木or鉄)を搬入できない状況(貨物ワゴンが満載など)では、もう一方の種類の資材のうち最短のものを拾いに行く。画面内に資材がない場合でも、自身の半径30mをサーチして画面外の資材を拾いに行くことがある。
資材を拾ったとき、まだ物を持つことができてかつ半径4マス以内に同種の資材があるならばそれを拾い、そうでなければ搬入対象のワゴンに向かって移動する。
搬入対象としての優先度は貨物ワゴンが最も低い。それ以外のワゴンでは後ろのほうが優先度が高いようである。ボットは貨物ワゴン以外のワゴンに資材を搬入するときに資材を何個持っていようが1個ずつ補充を行う。
また、ボットはやることがなくなると「後方に置き去りにされている線路を持って前方に運ぶ」「列車から離れてしまった場所の資材を列車のそばに運ぶ」といった行動をとる。
評価
便利な指示だが、特定の状況で非常に悪質な行動をとることがある。それは「資材のない場所に閉じ込められたとき、そこにクラフトワゴンから線路を下ろしまくる」というもので、ボットがこの作業を始めたときは直ちに別の指示(水など)を出してボットを停止させなければならない。
再入荷ボックスワゴン
翻訳がわかりにくいが「貨物ワゴンに積み込む」の意味。「ワゴンに積み込む」とほぼ同じ挙動をするが、搬入対象となるワゴンの優先度が異なり、貨物ワゴンへの積み込みを最優先で行う。
評価
そんなに使わない。燃料を補充しても意味がない場合(燃料が大量に積まれておりしばらく補充が必要ないとか、ステージ終盤で開拓が完了しているため採掘ワゴンを稼働させる必要がないとか)や、線路の生産がピンチな場合にはこちらの指示を出すとよい。またブレーキワゴンを搭載している場合、通常の搬入指示だとゴールするときにブレーキを作動させることがあるので、それを避けるために使うのもよい。
怒った顔
近くの斧かつるはしを持って近くのMOBを倒す。動物と敵性MOBを区別しないので注意。また、ボットの索敵半径は約15mであり、自身からそれ以上離れた場所にMOBがいても認識できない。MOBがいなければ活動を停止する。
評価
考える顔
おもむろにうろうろしだす。指示を出されたときに持っていた物はそのまま持ちっぱなしである。
評価
基本的にただのネタ指示だが、ボットを一時停止させたい状況で利用可能。たとえばプレイヤーがダイナマイトを取りに帰ったとき、ボットが一足先に鉄を貨物ワゴンに搬入しようとしているなら、考える顔の指示を出してプレイヤーがダイナマイトを取り出すのを待ってもらう。そしてダイナマイトを取り出したあとに搬入指示を出しなおすことで、最速でダイナマイトの鉄を補充してもらうことができる。
ハートの笑顔
くるくる回りだす。挙動的には考える顔とほとんど同じ。
その他のワゴンとBOTについて
ミルクワゴン
「ワゴンに積み込む」を指示すると、見つけた動物をミルクワゴンに繋いでくれる。ミルクワゴンから外れてしまった動物もすぐに繋ぎ直してくれる。ラクダの効果が得られる場合はミルクを飲んでから作業するようになる。
ブレーキワゴン
線路猶予が2枚以下のときに「ワゴンに積み込む」を指示すると、ブレーキワゴンをチャージし、そのまま放っておけば作動させるところまで行う。
バッキネーター
「水を汲む」を指示したとき、チャージされたバケツを持ってプレイヤーに寄り添ってくれる。ただし、行動の優先順位にはクセがある。優先順位は次のとおり。
水が汲まれていなければ水を汲む>列車が給水可能なら給水する>チャージが残っていればバケツを持ってプレイヤーに寄り添う>バケツをバッキネーターにセットする
グリッチ
ゲームの仕様の穴をついた裏技のようなものをグリッチと呼ぶ。ボットについては以下のグリッチが確認されている。2021年5月17日時点のSwitch版の最新Verである1.0.3bでは未修正だが、Steam版の最新Verでは一部修正されている。
botについて
— じゅーじ (@pmjuji) 2021年4月30日
botはプレイヤーと押し合ったときにいろんなものを引き寄せることができる#Unrailedメモ pic.twitter.com/nZUC14qIz2
進行方向に生き物が居る場合や雪によって⚠️が出る状況の時に起きるバグのようで、修正待ちのようです(PCの方は直近アプデで直ったかも?未確認)資材の搬入、道具やダイナマイトを含む回収、水汲みを遠隔でできますね🤪
— みだれす (@RSrance) 2021年5月2日
TIPS
雑用をボットにやらせる
基本的な役割分担として、ボットには雑用や単純作業をやってもらい、判断が難しい作業をプレイヤーがこなすようにしたい。水を汲む、ボルトを取る、盗賊を倒す、資材を搬入する…などはまさに雑用であるため、ボットにやらせるのがよい。迷ったらとりあえず「ワゴンに積み込む」を指示しておけば、ピンを差さなくても完璧にワゴンを管理してくれる。ピン差しに慣れてきたら、プレイヤーの仕事量が過多にならないように線路敷きもボットにやらせてみるとよい。
一方で、進路の開拓や整地、ダイナマイトの設置などはプレイヤーがやるほうが安定する。これらの作業をボットにやらせるにはピン差しが必要であったり、逆にダイナマイトについてはボットがピンを一切無視して好き勝手に置いたりと仕様が煩雑である。そのため、これらの作業はプレイヤーがやったほうが楽だと思われる。
とはいえ、ボットは慣れたプレイヤーに比べれば行動がいちいち遅い。臨機応変に「そのとき最速で行うべき作業をプレイヤーが行う」という考え方も持っておくとよいと思う。
ボットや道具が詰まないようにする
ボットと遊ぶときに生じうるアクシデントで一番まずいのは、ボットや道具が詰んでしまう(=列車にふさがれて移動経路を失う)ことである。ボットは自身や道具が詰んでしまうことを避けようとせず、自身が詰んでしまった場合にリスポーンすることもない*2。また、採掘や水汲みなどから指示が切り替わった際にボットはその場に道具を置いていくため、プレイヤーが預かり知らぬうちに道具が詰んでいることも多い。
これを避けるためには、なるべく敷かれている線路の上側*3に置かれた道具をこまめに回収したり、また敷かれている線路の上側に散らかっている資材を線路の下側にまとめたりするように心がけるとよい。散らかっている資材をまとめることは、ボットの行動ロスを抑えることにもつながる。散らかっている資材を1個ずつ集めるとき、ボットは逐一硬直を挟むからである。
キャラクター用の通路を2マス以上確保する
幅が1マスしかない通路では、キャラクター同士がすれ違うことができない。1マス通路でキャラクター同士がかち合ったとき、人間同士であれば「道を譲る」「バケツリレー」などによって問題をある程度解消できるが、ボットはいずれの行動もとらずにひたすら直進してくる。したがって、プレイヤーが道を譲るか、強引にダッシュでボットを押しのけるしかなくなる。いずれにしてもロスである。
これを避けるためには、キャラクター用の通路を2マス以上確保するように心がけたり、そもそもすれ違いが必要ないように前衛と後衛で完全に分かれるのがよいだろう。
参考
この記事を書くにあたって以下のページを参考にした。
- 指示(ボット) - unrailed!@wiki
- Unrailed!Botと仲良くやる方法(まっちフェスティバル氏のnote)
- from:RSrance BOT Twitter検索(みだれす氏のツイートを検索したもの)
また、ゲーム内のハイスコアから見られるソロのリプレイを見るのも勉強になる。(たとえば、tama氏のハード/エンドレス/年/ノーチェックポイントで5013mを達成したリプレイ)